学生たちも参加、若者の視点でアイデア披露
2月27日(土)、本学で「うたづ臨海公園周辺のまちづくりを考える」ークショップ」が開催されました。催しは、まちづくりの視点から水族館誘致のあり方や担うべき役割、望まれる機能などのほかうたづ臨海公園周辺の活性化について考えることが目的でした。
第一部では、「まちづくりに活かす水族館」と題して水族館プロデューサー、中村元(はじめ)先生の基調講演がありました。中村先生は「日本の人口の90%は大人であり、また、高学年の児童になると子ども向けでなく大人向けでないと納得してくれない。大人の来場者を増やすことが地域の活性化に欠かせない」としたうえで、「大人の水族館を目指す」と強調しました。構想については、名称を「四国水族館うたづ」、テーマを「四国四十四水景」とし、鳴門のうず潮や高知県の四万十川を例に、四国の全部を見せることができる水族館にすると話されました。
第二部では、本学の学生をはじめ、一般公募で選ばれた地元住民の方や地元企業、自治体関係者ら約50名が6班のグループに分かれてワークショップを実施。神戸・須磨水族園を運営する(株)ウエスコのスタッフの方がファシリテーターとなって和やかな雰囲気の中で進められました。
ワークショップ後の各班発表では、四国水族館に望むものとして「地域に根差した水族館」「低料金で」「半日くらいかけてゆっくり過ごせる空間」といったものから、「自分の魚を育てることができる」「釣り堀と一体になった」「結婚式ができる」「クジラが入るくらいの大きな水槽」などの面白いアイデアも相次ぎました。
最後に基調講演を行った中村先生が「水族館が地元にある」ということを想像・実感していただき、今後のワークショップでは、より具体性・実現性をもったワークショップにしてほしい」と講評しました。
このワークショップは、平成28年度も2か月に1度のペースで実施される予定です。